レッドフィンC10といえば、超大型シーバス、高知であればアカメキラー、そのほかオオニベ、シイラ、GTなどを狙うルアーでして、ご覧のとおりボーマーのロングAの14(4インチミノー)と比べてみれば、その大きさ、圧倒的な存在感はバスルアーとは思えないかもしれません。しかし、多くのフィッシュイーターに効く要素を持つレッドフィンは、ご多分に漏れずバスにもよく効くルアーです。
レッドフィン最大の特徴は、身悶えするようなアクションと、シャローランナーであるということ。よく勘違いされているのですが、ボーマーのロングAはシャローミノーではありません。ジャーキングをすれば1mほど潜ってしまい、シャローを小魚が活発に回遊、プランクトンを捕食している状況では効果が薄い場合があります。特に夏場、急な増水が起こって、普段は陸地である場所が水没、50cm〜のごくシャローとなった場合、ミノーでは攻めきれないということが起こります。
通常であれば、こういったフィールドではシャロークランクを投げれば解決するのですが、どうしてもビッグワンが欲しい、そのためには大きなルアーが欲しいというときに、小型のシャロークランクは使えません。増水による濁りでルアーが見にくい状況であれば、なおさら効果は薄くなります。そこで、シャロークランクではできないシャローの攻めを実現すべく、取り出すのがC10なのです。
超大型のスプリットリングにフック、うっすらとコーデルのロゴが見えます
C10はかなり高速リトリーブをしない限り、1フィートが限界潜行深度となります。この極々浅いレンジを、V字型の引き波が水面に立つようにさせてリトリーブさせます。狙った場所でのみストップ&ゴーやアクションを加えてもいいのですが、基本的にタダ引きで構いません。コイやボラの子どもが無警戒に表層を泳いでいるイメージをもってお使いください。
とにかく弩級のサイズの7インチミノーですから、機械的にビッグベイトに分類されがちですが、ビッグベイトタックルで投げる必要はない1ozというウエイトで、通常の釣りの中で戦略に組み込むことができるのが私の気に入っているところです。2oz、3ozというルアーとなると専用タックルが必要になり、ボートフィッシングでもない限り釣りのバリエーションが限られてしまいますのでね。レッドフィンC10は、このサイズとこのウエイトの軽さ、リップの形状によって高い浮力と特有のアクションを生んでいるのですね。
ちなみに私のお気に入りカラーは画像のレインボートラウトカラーと、クローム系。トップ気味に使うルアーですので、ベリー部分がボーンカラー(パール系)であることが実績に結びついているのではないかと考えております。ちなみに同じカラーで同じコーデルから出ているペンシルポッパーも高い実績を誇っておりまして、お腹と背中で塗り分けがあって魚の視覚にも訴える効果が高く、私のコンフィデントカラーのひとつです。
初夏から晩秋にかけて、巨大化したベイトフィッシュを追いかけているポイントや、テトラポッドなどのヘビーカバーが沈んでいる場所などの上を引いて魚を引きずり出す釣りにももってこいですので、ぜひ一度お試しいただければと思います。
【レッドフィン各種紹介】
レッドフィンC10のほか、C09とCJ9をご紹介いたします。C09はC10のワンサイズ下、CJ9はジョイントミノーとなっており、テール部が下がるため、ストップ&ゴーの際、気持ちピタッと止めやすくなります。
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