70ナナマルスッポリネット
ウォーターランドのナナマルスッポリネットです。大型トラウトを掛けた際、これがないと話になりません。非常に軽量で強度的にも安心感があり、竿の部分も伸縮(長さ調整無し)可能で、大変重宝します。


管理釣り場で使用されるのであれば、当然タモではなくラバーのネットということになりますが、トレブルフックだらけ、カエシだらけのバスルアーでの釣りとなりますと、ラバーネットは使いにくくなります。そのためにナイロンやポリエチレンのタモを用意する人がいますが、魚が傷つくうえに、絡まれた際に手間取る、魚の目やエラが他の針に刺さる等、大変なことになります。アメリカのフィッシングガイドなんかが使ってるタモ、ああいうのはリリース前提の釣りでは使ってはいけません。ゲームフィッシング先進国のアメリカで何でネットを使うのかというと、あのガイドっていうのが曲者で、彼らは客が釣れないと、すぐにエサ釣りにするように勧めてきます。

なぜって?釣れないガイドだと噂されたら困るから。「釣れなければガイド料金はお返しします」「釣れなければ次回ガイド料無料」なんてガイドは、大抵ライブベイトを使わせようとする。彼らにとって釣り(ガイド)とは、金のための仕事であって、遊びじゃない。そこの美学なんかはまったく理解してくれないわけです。引っこ抜いたり、ハンドランディングするより網で掬えば確実だろ?って程度のもので。

加えて、ファミリー層が多いのも特徴です。日本でいうところの小ブナ釣り、アジ釣りみたいなもので、彼らは釣りが趣味ではない。キャンプにきて家族で川魚をエサ釣りする感覚なので、釣れればいい。タモを使うつ魚がどうのこうのいう輩なんぞいないわけです。

サビキ釣りでタモを使うシーンって珍しいでしょう?海釣りで針が何本もある仕掛けを使っていて、タモを出す人は少ないですよね?仕掛けに複数針があって、タモを定番として使うのはヘラブナの2〜3本程度で、他は絡むから使わなくて済むようにしてあるわけです。

ルアーゲームは基本的にハンドランディング。フックが危ないので、直接手で掴みにいかなくても構いません。フィッシュグリップなどを駆使して、魚と人にダメージのないようご配慮いただければと思います。

話が遠くへ飛んできてしまいましたが、ナナマルスッポリネットは「管理釣り場での」魚へのダメージを最小限に抑えられるよう工夫されたすばらしい製品です。用途を間違えなければ、これ以上のものはないかもしれません。管釣りマンにはベストバイかと存じます。