エクスプライドオススメロッド
ミドルクラスロッドとして高いコストパフォーマンスで多くのアングラーの釣りを支えるエクスプライド。その強度はシマノロッドの系譜であり、強靭で粘りのある強さが魅力。バスに限らずライギョやソウギョなどの国内のフレッシュウォーターモンスターにも力負けしない、スタンダードロッドに仕上がっています。私個人の感想としましては、アメリカのバスプロが使っているロッドの品質はこのくらいのもので、20年以上バスをやっている身としましては、これで道具が悪いというのはバチが当たるといったところ。今回はこのミドルクラスでありながら私のタックルの中でワールドシャウラと共存することもあるエクスプライドのみでタックルを組むとしたらどうするか?というテーマでベイトタックルを3+1本紹介させていただきます。

エクスプライド166ML-2でスモールルアーを扱う

エクスプライド166ML-2
 エクスプライド166ML-2では、その柔らかさを活かした釣りを展開していきたい。小型のトップウォーター(ポッパーやノイジー、シャロークランク)のほか、ノーシンカーワームのスキッピング、ジギングスプーンやスピンテールジグ、軽量のラバージグなどもこの竿で扱う。特にバズベイトを使う場合、3/8oz以下のものはぜひこの竿を使ってもらいたい。通常バズベイトはライトカバーまわりで引くことが多いため、強い竿を使うのだが、結果としてバズの弱点であるノリの悪さが増してしまう。表層を流すようにチェックするだけであれば、乗せ調子のMLが結果として魚を上手く呼び込んでくれることが多い。この竿にマッチするのは、カルカッタ100やクロナークCl4+などだ。


エクスプライド168MH-2は中型ルアーと巻物用

エクスプライド168MH-2
エクスプライド168MH-2はミディアムよりも少しパワーを持たせたことで、汎用性がグッと高まった1本。大型トップウォータープラグからヘビーキャロライナリグまで幅広くこなせるが、やはり一番は巻物だ。十分なレングスとパワーで、1/2ozまでのスピナーベイトや、5/8ozまでのミドルクランクに適している。オススメのリールはカルカッタ200番もしくは、巻物中心であればNEWスコーピオン200HG(もしくはスコーピオンXT1500-7)だ。ヘビーユーズが多くなるため、ラインは思い切って20ポンド以上を使うといい。


エクスプライド171H-2でディープクランキング&ピッチング

エクスプライド171H-2
171H-2は、5mラインまでのディープクランキングや1ozまでの大型スピナーベイトも扱えるパワーロッドだ。7フィートを超えるロッド長のため取り回しが難しくなってくるが、近距離でのピッチングやフリッピング、ヘビーカバーを突き破るパンチングなどではこの長さが武器になる。使用方法が明確なため登場頻度は低いかもしれないが、専用タックルとして活躍する瞬間がカバーゲームを続けていれば必ず訪れる。ちなみにパンチングは1oz以上のシンカーにセンコーのようなストレートワームを使うのがポイントだ。ワームのボリュームがあると、カバーや藻に巻き付いてしまうためだ。また、50cmほどリーダーをとってのヘビーキャロライナリグなどは、7フィートのパワーロッドだからこそ可能な釣りである。リールはラインが太くなる傾向にあるため、カルカッタの200番やNEWスコーピオンが基本となるだろう。


エクスプライドではないが、ミノー専用ロッドがあると便利

スコーピオンXT15101F-2
残念ながらエクスプライドにはミノー専用のショートロッドがない。春先などにジャーキングロッドが欲しい場合、どうしても他のシリーズから持ってこざるを得ない。そこで、同様の価格帯の中でやはり傑作のスコーピオンXTロッドにご登場いただいた。ショートロッドのため飛距離は出ないもののキャスティング精度は抜群によくなる。ジャークベイトでの釣りを展開したい場合や、1/4ozなどの小型スピナーベイトを手返しよく打ち込んでバスの反応を探る場合に大変役立つので、これに限らずショートロッドを1本用意することを勧めたい。リールはもちろんNEWスコーピオンだ!



以上が基本タックルであるが、ここにスピニングタックルとして263L-S/2を用意して、PEによるジギングを行う、166ML-2と168MH-2を1610M-2に統合してタックルを減らすなど、各人の釣りに合わせた形でタックルを変更するといい。ナントカプロがこの組み合わせだったから…ではなく、自分の体格、自分の釣りに合ったものを選ぶことが何よりも大切だ。