トラウトワンネイティブスペシャル
トラウトワンネイティブスペシャルがにこのたび新モデルが追加された。既に店頭に並んでいるものもあるようで、ハイパワーX搭載で高いコストパフォーマンスで人気のミドルクラスモデルの本製品の新製品をご紹介したい。

あらたに追加されたのは52UL、56UL、60ULの3本で、硬さ、適正ルアーウエイト(2〜6g)、ラインポンド数(3〜5lb)も同じで、長さが異なるようだ。ロッドの長さをセンチ表記にすると、52ULから順に、約157cm、168cm、183cmとなる。リールシートからグリップエンドまでの距離は、約12cm、18cm、18cmであり、52ULと56ULはグリップエンドの伸長分を考えると、ブランクスは2インチしか伸びていない計算になる。

トラウトワンには、エリアスペシャルというモデルがあり、こちらはエリアとついているものの、里山の小河川に潜むヤマメやイワナを狙うのに適したモデルで、今回ネイティブスペシャルという形でエリア用としか思えないようなモデルを追加してきた意図は理解しかねるというのが個人的な感想だ。邪推ではあるが、KガイドからKRガイドへの移行に伴い、ガイドと名前を変えて新商品としたというのが実際のところではないかと思っている。ネイティブスペシャルのULモデルの新製品よりも、遠投があまり必要ないエリアスペシャルの方が竿が長い(60UL、63UL、66UL)というのも妙な話である。

トラウトワンファミリーを細分化することで売上を伸ばせると踏んでいたものの、「エリア」とつけば当然管理釣り場の人間しか買わなくなるわけで、ガイドの変更を機にこっそり路線変更というのが本音なのかもしれない。KRガイドが大好きだ!という方を除けば、従来製品を持っていれば食指が動くこともない新製品かもしれない。ただし、トラウトロッドを持っておらず、とにかくショートレングスでオモチャのように使って遊びたいという方には52ULがおもしろいだろう。