ロングA15A(ボーマーlong A)
ボーマーといえば、キングオブクランクと呼ぶべきモデルAと双璧をなすルアーとして、ロングAがあります。ロングAはバス用としておもしろい、トリッキーなジャークベイトとしての14A、シーバス用でバス用としてはオーバーサイズの16A、アカメ狙いの最終兵器として知られるマグナム17Aがある。いずれもバスにも使うことができるが、バスに効くということは、あらゆるフィッシュイーターの食性を刺激するということだ。この15Aは14Aに比べればトリッキーな動きは出し辛い。しかし、水を押す力は圧倒的にこちらが上となる。

食い気のない魚に食わせようとして、小さなジャークベイト(ミノー)を選ぶ人がいるが、あれは大きな間違いだ。特にその水域がマッディ(泥水や田んぼの稲渋が入った状況)な水域や、ブラックウォーターといって、周囲の森から大量の栄養素、色素が流れ込んで見えにくい釣り場では、低活性のときこそルアーのサイズを上げてやりたい。

ミノーのジャーキングはすばやくするものだという常識があるが、この15Aクラスとなると、ボディサイズの関係でトリッキーな動きを演出するのは難しくなる。弱った魚がもがいているというよりも、とぼけた魚が水面付近を漂っている感じに近い。ジャークを入れてもヌタッとした動きで、ジャーキングが好きな人からすれば邪道のルアーとなるのだが、低活性時はこちらの方がずっと釣りやすくなる。というのも、キレのある動きをすると諦めてしまう魚がいるからだ。スミスウィックのログなどはデッドスティックベイトなどといわれ、木の棒を引いてくるかのような動きをする。しかし、それが冬場に威力を発揮するのだ。この15Aはジャークも可能で、デッドな動きも演出できる中間的なルアーとしてタックルボックスに入れている。

カラーとしては、クロームメッキのものや反射板が入っているもの、プリズムの板が入っているものなどがいい。また、クリアボディに着色しているものと、ボーンボディに着色しているものではラトルの音と動きが少々違っている。1枚目の画像の一番右にある、全面着色タイプや、ボーンカラーのものがこれに該当する。好みの問題だが、ちょっとしたスパイスとして持っておいてもいいだろう。ちなみに、ボーンカラーはトップウォータータイプとして使えば、日が昇った後でも実績のあるルアーで、通な人間が買い占めてしまうため、国内店頭ではすぐに売り切れてしまうのだ。
ミノーでライギョ
ロングA 15Aのサーフェイスゲームで釣れた70cm超のライギョ(カムルチー)。沖合にリリーパッドが群生する切れ間に落とし、数秒ステイ。そこから軽めのジャーク、ステイを繰り返すと、水面を炸裂させて飛び出した。ラインはナイロン30lbの蛍光チャート。フックはソルト対応のサケマスミノー用のシングルバーブレス。カラーは通称黒金タイガープリズム(1枚目の画像左から2番目のもの)。

マス用フックといってもマス針ではなく、海を回遊するマス族用のフックのため、バス用フックより遥かに太い。それでも動きを失わないのが、ボーマー社のルアーのすばらしいところでもある。遡上してくるマスを狙う人は、トレブルフックにラビットフェザーを巻いて狙うが、それでも動きはほとんど変わらない。