ボーマーシャローA
小さい魚や食べない魚を釣り上げてしまった際に問題になるリリース。魚へのダメージ
を最小限にするにはどうすべきか。今回はここに焦点を当てたいと思います。

バスを優しく扱ってください。扱えないヤツはバスを釣るなという人は多い。バスは口を
つかんで持つことが一般的ですから、余計に敏感になるのだと思います。ただ、バスを優
しく扱う活動をしている人間の中には、自分の扱い方が絶対で、ほかの扱い方をする人間
を殺人犯のように呼ばわる輩もいるわけで。私からすれば、魚に針をかけて痛めつけてい
る時点で大差ないんじゃアホンダラってなもんです。しかし彼らは自分の正当性ばかり主
張します。魚を地面に置くな、フッキングは優しく!!など様々ですが、彼ら(プロ)が
写真に写っているときは、大抵が魚のアゴを掴んで手首を返すように持っている。致命的
です。


ルアーなどという栄養にならないもので魚をいじめてよろこんでいるわけですから、魚
を大切に!なんてことは本来口にできるはずのない言葉です。ましてや、それに関して他
人をケチョンケチョンに言って正義の味方面をするなんて、すさまじい厚顔無恥だと思い
ます。とまあ、私自身も他人をケチョンケチョンに言いかねませんので、そのあたりのこ
とは深く掘り下げませんが、とにかく、我々は業の深い生き物で、誰よりマシだからどう
だとか、誰それは悪いからどうだという権利は持ち合わせてはいないということです。


ここまでご理解いただいたうえで、業深き人間様の浅はかでささやかな抵抗として、私が
魚を釣り上げる際、どのようなことを気にしているのかについてまとめておくことにしま
す。

  1. 魚の口にルアーを残さないために、太いラインを使う
  2. ランディングネットは使わない(状況によります)
  3. 濡れていない地面や床には置かない(草地も要検討)
  4. 手首を返したり、長時間魚の口をつかまない(フィッシュグリップを活用する)
  5. 大きい魚はしっかり濡らした手でお腹の部分を支えてやる
  6. 特殊な針外し、ペンチを複数個もっておく
  7. リリース時はすぐに手を離さない

以上7点が私の実践している魚の扱い方となります。このほかにも、小さなルアーで飲ませ
釣りをしない、ランディングはサイズや状況ごとに対応を考えるなどもあります。驚かれる
かもしれませんが、2のランディングネットを私はまずもって使いません。トラウトや海の
大物の際は使うのですが、バスの場合ネット内で魚が暴れると、エラや目、腹に口にかかっ
ていないフックが刺さることがよくあるため、ネットはなるべく使わないことにしていま
す。また、ライギョなどの大物が掛かった場合、完全に釣り上げず、浅場に横たえるように
して写真を撮る、フックを外すようにしています。周囲にカバーなどがある場合は上げてし
まいますが。加えて、ハンドランディング時にも手ではなくフィッシュグリップで口をつか
むようにつとめております。フィッシュグリップは構造上、よほど無茶な持ち方をしない限
り、魚のアゴが外れるようなことにはなりませんのでね。


もちろん失敗はあります。フィッシュグリップで持っていたけれど、ルアーを外す際に大暴
れされて落っことす(しゃがんで処理しますので、ビターン!なんてことはありませんが)、
ファイトが長引いたために完全に陸に揚げず、浅瀬に横たえさせてすばやく処理しようとす
るも、魚がまた走り出す…。これがベストというものは見つかっておりません、未だ模索の
日々です。もしいい方法があればお教えいただきたいところです。


ただ、エイリアンペンチのような特殊なペンチとプライヤータイプのペンチを両方常備して
おくことと、フィッシュグリップを用意することは絶対必要だろうと思います。手早く針を
外し、魚が自力で泳ぎだすまで水中で支えてやり、エラに水を送り込んでやるなどして、リ
リースするのが「暫定的な」正しい手順なのではないでしょうか。


【以下は私が愛用しているランディングツールです】


ツノダさんのパーフェクトラジオペンチは、私の探し求めていた堅牢でラインカットもこなせ、
ワイヤーやリーダーのほか、フックが刺さった場合にも1mm程度の太さのものなら切ることが
できるペンチです。黄色に赤というハデなデザインで地味なフィッシングツールと一線を画し、
防錆性にもすぐれています。ペンチの持ち手の部分に穴があるので、スパイラルコードなどを
通し、カラビナでベルト通しに結んでおけば失くす心配もありません。日本の職人がひとつひ
とつ歯のかみ合わせを確認してつくっているそうで、大切に使えば一生もののペンチです。


こちらは通称エイリアンペンチ。ベーカー社のフックフックアウトのショートモデルです。
私が愛用しているのはロングモデルですが、かなりの大物でもない限り、こちらの方が便
利かもしれません。トリガーを引けばワニの口のようになっている先端が閉じる構造です
ので、丸呑みされた場合や、ライギョやナマズの口からルアーを外す際に役立ちます。


最後にフィッシュグリップですが、私はこのシンプルタイプが好みです。グリップ自体
がへの字になっているものや、トリガータイプのものもありますが、魚の口にダメージ
を与えないために使っているので、ランディングの際に妙な力がかかるものは使えませ
ん。ただ、どうも当たり外れがあり、バネの力が弱すぎるものも中にはありますので、
ベルモントの製品は価格相応と思って覚悟していただければと思います。ほとんど良品
ではありますが。Amazonでは様々なサイズと色の取扱いがあるようです。