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※本ページは不定期クランク連載企画のページです。
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第4回の今回は「クランクとタックル」の関係性についてのコラムとなります。クラ
ンクベイトを使う際に考えるべきタックルとは。なんとなく知っているような気が
するけれど、十分に把握できているわけではないアレコレについてお話しします。

  • クランクベイトの基本理論
  • はじめに選ぶべきクランク
  • 水中を理解できているか
  • クランクとタックルの関係性
  • カラー理論

  • ロッド編

    クランキングロッドといえば、7フィートを超えるロングロッドで、バリバリに固くて。
    それがセオリーであるかのように言われます。確かにその通り。8フィートのグラスロッ
    ドで竿を水中に突っ込んで、ディープクランクをガンガン巻く。そんなスタイルの釣り
    でなければとれない魚もいるでしょう。ただ、プロならともかく、我々は素人です。素
    人である以上、どこか「遊び」なわけです。よーく考えてください。8フィートのロング
    ロッドを引っさげて、一体どこで釣りをするのか。その釣りを一日続ける忍耐力があな
    たにあるのか、と。


    ほとんどの方が50回ほど投げて、辛くなってやめちゃうわけですよ。それじゃあ、なん
    でわざわざ高い金を出して専用タックルを組んだの?って話になってしまいますよね。
    ディープダイバー用のロッドでシャロークランクは投げられませんし(一部投げられる
    竿もありますが)、宝の持ち腐れになってしまう。だったら、6.5フィートの長めのロッ
    ドでバーサタイルにいってもいいじゃないかと思うわけです。クランクの練習だと誓っ
    て投げ続けているわけでもないのに、一日中クランクを引き続けていたのでは、一向に
    釣りの幅は広がりませんしね。


    さて、感度、感度と繰り返すのに、スローテーパーのクランキングロッドをススメるプ
    ロや店員が大変に多い。スローテーパーロッドの強みは軽いルアーを投げやすい、つま
    り、ミノーやクランクを投げるのに適しているのであって、それらを引っ張ってくる、
    アタリを取ることに長けているわけではありません。後で触れますが、フロロラインを
    使っているのにグニャグニャのスローテーパー、スーパーロングなクランキングロッド
    を使っている人は、一体何を目指しているのかと常々考えさせられます。長くなれば長
    くなるほど竿がアタリを吸収しますので、少し長めのレギュラーテーパーのロッドがク
    ランキングには適していると思うのですが、まるで浸透しませんね。バスプロが使って
    いるからと、高価なタックルを買わされる方が後を絶ちません。


    また、キャスタビリティはクランクの釣りにとって実は重要な要素です。どの竿で、ど
    の水深をどう引いてくるかということがクランクを扱う上で大切なことではあるのです
    が、それ以前の「キャスト」が気持ちよくないと、投げ続けられないんですよ。皆さん
    も知らず知らずのうちに、よく飛ぶルアーを選んでいませんか?キャスタビリティが悪
    いとポイントにも上手く投げられないわけで、当然バスと出会う確率も下がります。更
    に、飛ばないと飽きる。飽きるということは、釣れる気がしない。釣れる気がしないと
    なれば「二度と使わない」と、こうなる。ルアーの重さやデザインによるところも多い
    とはいえ、クランクを投げやすい竿、キャストが決まる適度なバランスのロッドでなけ
    ればいけません。あまり長いと上手く扱えないんですよ。飛ぶには飛ぶんですけどね。
    スローテーパーであれば飛びますが、グニャグニャとして気持ち悪い。スパッと振り抜
    いて、バシッとルアーを打ち込みたくなるんですよ。ずっとルアーフィッシングをして
    いると。ある日を境にキャスティングフィールの好みが変わることはままありまして、
    それはあなたの腕が日々成長しているからなんですね。にもかかわらず、誰それが使っ
    ているから〜なんて理由で同じ竿を使い続けていると、どんどんクランクの釣りがダル
    くなってくるんです。クランクの釣りこそキャスティングを大切にしてください。


    クランキングロッドを買ったのに、オススメのクランクを買ったのに釣れない。クラン
    クなんて要らないんじゃないですか、クランクって本当に釣れるんですか?なんて質問
    がそこかしこでなされるのは、やはりクランクを信じられない要素があるからなんです
    ね。一見すると釣れないから信じられないように思えますが、実は投げられないから信
    じられないということもあるんです。とまあ、色々と述べましたが、つまりはプロだっ
    たり、ボートでの釣りを主に行うなどの理由がない限り少し長めのレギュラーテーパー
    ロッドで十分なんじゃないかと思います。私が3mラインのクランク(5/8ozまで)を投
    げる場合は、シマノでいうところのパワー表記3番、もしくはMHとなっているロッドを
    用いています。



    リール編

    リールに関しては、なるべくハイギアのものがよいでしょう。ハイギアになればなるほ
    ど巻く際の不快感が出ます。この不快感(ゴロゴロというゴロツキや負荷による重さ)
    こそが、魚のアタリやボトムの感触を感じ取るセンサーになりうるのです。完全にハイ
    ギアの予期せぬ副産物です。車の運転をする方ならすぐにわかるかと思いますが、ロー
    ギアで走ると速度は出ませんが、パワーはありますよね。パワーがあれば、たくさん荷
    物を積んでいようが、坂道だろうが同じ速度で走ることができます。一方、トップギア
    ないしはオートマでいうところのドライブは、速く走ることはできますが、パワーが足
    りません。急な坂道をトップギアやドライブで登ろうとしても上手くいきませんよね。
    ローギアでは気付かない坂道の負荷も、トップギアなら気がつく。ああ、今この車は無
    理をしているんだなとエンジン音でわかるわけでしょう。リールの場合はエンジンは人
    間の体です。ハイギアであれば、人間様が無理をすることになる。結果、あ、今は坂道
    なんだな、今は平坦な道なんだなといった変化が起こるたびに違和感として体に伝わっ
    てくるんです。この違和感が、ハイギアのリールであるほどわかりやすくなるというわ
    け。魚がルアーを小突けば、今ちょっと重たくなったかな?と感じますし、藻に絡んだ
    場合はルアーの動きが伝わってこなくなったぞ?と気がつきます。魚がルアーをくわえ
    て自分の方に泳いでくれば、急に軽くなったりする。竿に出ないアタリがリールに出る
    というにわかには信じがたい現象が起こるわけで、リールはなるべくハイギアのものを
    オススメいたします。ただし、ハイギアであればあるほど巻くのが辛くなりますので、
    そこは皆さまの体力との相談となります。



    ライン編

    巻物だろう?だったらフロロだ!という方は多いのですが、別段フロロである必要はな
    いと私は考えます。フロロは常に同じテンションをかけている場合には非常に感度のい
    いラインなのですが、テンションがかかっていないときはまるでアタリを伝えません。
    クランクを常に巻くだけであればいいのですが、ストップ&ゴーですとか、ボトムを叩
    いてくる際に大きく跳ね上がる「ヒラ打ち」などでラインのテンションが保てなくなり、
    ラインスラック(ラインのたるみ)が出たときにアタリを伝えません。このアタリを伝
    えられるのは、なんとなんと感度の悪い「ナイロンライン」なんです。引いているとき
    の感度を重視するか、止めているときの感度を重視するかという話ですが、そこはお好
    みということになりますでしょうか。ちなみに私はスピナーベイトもクランクもミノー
    もワームもすべて極太ナイロンラインです。フッキングしてパチンと弾けたことがフロ
    ロで何度もあったので、フロロは使っておりません。巻物は巻いているルアーを魚がく
    わえて自分の方に泳いでくることも多いので、強烈なフッキングが必要になります。そ
    の際に、伸びの少ないフロロは弾けてしまうことがあるんです。


    一般にクランクを深く潜らせるために細いラインが推奨されますが、細くすれば更に強
    烈なフッキングはリスクとなります。これにフロロだなんてラインブレイクをしに行く
    ようなもの。太いラインでは全然潜らないというのであれば、ライトキャロライナクラ
    ンクというテクニックがあります。つまり、クランクの前にシンカーをつけて更に潜ら
    せるというものなのですが、アメリカでは基本テクニックでも、日本ではサッパリ使わ
    れていません。LindyやBooyahなどからは専用のシンカー、リグまで出ているんですが。
    そこまでしなくとも竿を突っ込めば済むのであれば突っ込めばいいわけで、ラインが太
    くなることによる潜航深度の低下はテクニックで回避が可能です。わざわざ切られるよ
    うなラインで釣りをする必要はありません。



    まとめ

    以上がクランクとタックルの関係性、クランクに適したタックルということになります
    が、タックルは人それぞれ体格や腕力、得意な釣り方、使うクランクによって少しずつ
    ベストなものが変わってきます。また、タックルも日進月歩。今はこれがベストでも、
    来年はまったく変わってくるかもしれません。最後は皆さんの判断となります。誰かが
    こういったからではなく、自分の釣り、自分の理論に合ったものを選ばれることをオス
    スメいたします。


    【以下オススメロッドまとめ】
    私がオススメするクランキングロッド(バーサタイルに使えるオールマイティロッド)
    をご紹介いたします。ハイエンドロッドとして一本揃えるほどクランキングはしないけ
    ど、やっぱり一本欲しいなという方はエクスプライドないしスコーピオンXTがオススメ
    です。どうせやるならガッツリハイエンドなバーサタイルで!という方はワールドシャ
    ウラということになるかと思います。1703Rが一番バーサタイルロッドで、ファットフ
    リーシャッドのような特大サイズのディープクランクをメインに使うのであれば、1704
    ないしは1754Rがいいでしょう。また、キャスティングが決まりやすい15103Rもライン
    ナップに加えておきました。ショートロッドは飛距離的に劣ることが多いのですが、そ
    れを補うだけのコントロールがあります。キャスティングフィールの面で飛距離か、正
    確性のどちらを重視するかは、個人の好みの範疇ですからね。