バスを狙いはじめて20年。近年とみに思うことは、バスはもう終わった魚なのだという
こと。ブームが終わったというようなことではなく釣れないのです。魚がスレたのか?
私は個体数が激減しているように思います。いないものは釣れない。これが道理という
もの。後で私が一番釣りをしていた2000年ごろのの釣果を貼っておきます。これを見て
皆さんがどう思うか、考えるのかは自由だけれど、これだけは知っておいてほしいので
す。


バスは極悪非道の魚のようにいわれるけれど、コイやナマズ、ライギョほど環境耐性が
ある魚じゃない。バスが減るということは、一時期(1970〜80年代)のバスの激増を考
えると、地域の固有種や在来種の保護という観点から考えて本当に喜ばしいことだと思
う。だけど、バスのせいで魚がいなくなったという人間の多くが、川を見てきていない
人々なのだ。人づてに聞いて自然だの環境保護だのといって悪者と決めつけた上でやっ
つけて、いい気分になっているだけだったりする。漁師ですらそうだから始末におえな
い。私は生まれてこのかた、ずっとフィールドを見てきました。大学ではそういった地
域研究までやってきた。だからこそわかることがあります。バスの減少は、そっくりそ
のまま水質や流域の変化等の環境の悪化によるものなのです。護岸工事や排水の問題。
川の近くに厩舎や牧場ができて、一見自然たっぷり、牧歌的に見えるんだけど、し尿が
垂れ流しだから水質が悪化したとか、森や山が痩せて、結果として遡上してくる小魚が
減り、バスが食べるエサが激減したとか、色々ある。アメリカザリガニなんて全然見か
けなくなったけど、あれは田畑のあぜ道を破壊するからせっせと農家が手や農薬で駆逐
したんです。結果、ザリガニを食べて生きていた魚は死ぬしかない。生態系のバランス
を崩す外来種を潰したばかりに、更なる生態系の崩壊を呼んでしまった例は多数ある。
タニシや二枚貝類も同様で、水をきれいにできる貝類や水草も根こそぎ処分した。農業
や漁業といった経済性の名の下に。それ自体が悪いことかどうかは門外漢なのでわから
ない。でも、そういった環境破壊のすべてを「ブラックバス」のせいにして、正義の味
方面をしている連中がいることはオカシイと思う。


普段はテレビや新聞の報道を信じないのに、環境保護、生物多様性などというと、外来
生物駆除の御旗の元に誰もが無条件で集う。私は渓流釣りも海釣りもするからわかるの
です。明らかに魚影は薄くなっています。バスなどいないところでも。20年前、30年前
の半数以下だという方もおられる。本当に悪いのは誰か。各自が頭をリセットして考え
てほしい。結論は様々だろうけど、私は最悪の生き物は人間なんじゃないかな、と思っ
ています。また、豊かな自然を守ることができるのも人間でしかないのです。

1999年7月29日(14時から2時間)
・バス(56cm/ギルレイカー/ジューンバグ)
・バス(51cm/4インチセンコー/ウォーターメロン)
・バス(43cm/スピナーベイト/シマノ)
・バス(30cmくらい/スピナーベイト/シマノ)
友人も50cmのバスを釣った(エコギアのワーム)あと、友人は
100円のポッパーで40cmのバスも釣った。 

1999年8月10日(15時から2時間ちょっと)
・バス(60cm/ギルレイカー/ジューンバグ) 
・バス(48cm/ザラ) 
・ナマズ(50cmくらい/ジッターバグ) 
自己記録の60cmのノーザンラージマウス(と思う)を釣った。
ギルレイカーにウイキョウのフォーミュラをつけると簡単に
釣れる。友人はオイカワを釣ってエサ釣り。7匹バスを釣った。
どれも40cmを超える。数で負けたのが残念。エサは釣れる。
エサ(オイカワ、ドジョウ、ヘラブナ、その他コイ類多数)

1999年8月29日(14時から3時間)
・バス(42cm/センコー/エビカラー)
・バス(40cm/センコー/エビを半分にちぎったもの)
・バス(39cm/モデルA/ファットタイガー)
・バス(37cm/ゲーリースーパグラブ/ソリッドブラック)
・バス(33cm/ゲーリースーパーグラブ/ソリッドブラック)
・バス(32cm/モデルA/ファイアータイガー)
・バス(28cm/モデルA/ファイヤータイガー)
・バス(25cm/モデルA/ファイヤータイガー)
・バス(20cm/ダイワピーナッツ/ゴールド)
・バス(20cm/モデルA/シルバー)
・ナマズ(40cm/バズベイト/ホワイト)
・ライギョ (75cm/モデルA/シルバー)
水門に投げたら投げただけ釣れた。ランカーはなし。ライギョは友人と
一緒にランディング。三人で合計32匹のバスと外道7匹を釣った。誰か
が常に釣ってる状態で、みんな親指の付け根から出血した。
糸を切られてスピンソニックを1つなくす。バスが釣れすぎてラインを
チェックしていなかった。これから気をつけること。


これが私が幼いころに釣りに行った際に記した釣り日記です。釣れています。本当に
釣れている。当時からキャスティングには自信がありましたが、今はもっと上手くなっ
ているわけで、ルアーロストの恐怖心も(大人の財力で)怖くないため、もっともっと
シビアに、タイトに攻められているはずなのですが、 まったく釣れない。どうしてな
のかはいうまでもありません。釣りブームの時期に比べればプレッシャーは下がってい
るはずですし、やはり個体数が減ったと考えるのが自然です。


この釣りのほかに、アーマードスイマーというウォーターランド社のスイマーヘッド、
今でいうチャターベイトのはしりのルアーで、爆釣したこともあります。両手にラン
カー4本を持って写真に写っている姿は「昔はよかった」以外の言葉が出てこない代物。
バスは釣れました。でも、バス以外もしこたま釣れたんです。エサ釣りではいくらでも
小物が釣れました。小麦とサナギ粉、ふかしたイモを練り込んだ練り餌をつけたり、ミ
ミズを投げればポンポン釣れる。去年、今年と同じようにやってみましたが、まるで釣
果が伴わず、地元の漁師でヘラブナ釣りもする方に聞くと、バスどころかコイとボラの
子しかいなくなったとのこと。原因は高速道路の誘致に先駆けた道路工事と護岸工事に
よるもので、赤土が大量に流入するようになって、アユの遡上が見られなくなったとい
います。エサが減り、残り少なくなった小魚をフィッシュイーターが食い合う。フィッ
シュイーターの個体数が減ってくると、今度はコイやボラが増える。水質が改善しない
ので小魚は戻ってこず、その水系が単一(主にコイ)水系になるという悪循環。コイは
水草も魚のタマゴも根こそぎ食べますから、どんどん水域は死に向かっていくというわ
けです。どうにかできないものか。見ていて悲しくなるので、かつての夢の釣り場には
もうしばらく行っておりません。


バスに限らず、これから釣りをはじめる人は非常につらい釣行になるものと思います。
それが時代だからで片付けていいものではありません。釣りの未来のために、ひいては
地球の未来のために、今からでも何かはじめなければならないのではないかと思ってい
ます。私にできることは省エネとゴミ拾い、フィールドに糸や針を残さないことくらい
ですが。