ラパラというメーカーがありますね。日本人はあまり好かないようですが、あそこの
ミノーはすんごい釣れるんですよ。なんでかといえば、いつでもどこでもどんなとき
でもちゃんと泳ぐからなんですね。渓流でも止水域でも同じように動く。これが魚が
釣れる理由です。今日から釣りをはじめました!という人も、この道30年という人も
大差なく使えるわけです。どうしてそんなことができるのかといえば、重心移動シス
テムがないからなんです。つまり、投げても飛ばないんですよ。モデルAもそうです。
投げても飛びません。でも、釣れるんです。これが悩ましいところでしてね。飛ばな
いと釣れないという呪いを受けているアングラーにとって、これらルアーは信用でき
ないわけですよ。

 
「飛ばねェ~、こいつダメだ~!!」
って私なんかがいうときは、飛距離の問題ではなく、飛び方の問題。思ったところに
落とせないことが致命傷なんです。飛距離はまあ、それなりでいいんです。20m先を
ピンポイントに叩けないと、使う気にならないんですね。「飛ばない=釣れない」で
はなく、キャスティングの精度が悪いから釣れないんです。


空中でやたらと流れていくルアーってありますよね。そのルアーは、おそらく水中で
もちゃんと動いてませんよ。人間は感覚の生き物ですから、こういう知識がなくても、
冷静な判断力があれば、上手く飛ばないし、なんか妙だから嫌だなと感じて使わなく
なっちゃう。使わなければ釣れない。当然です。釣れないものは売れない。当然です。


泳ぎのために重心移動を捨てるか、飛距離(キャスタビリティ)のために重心移動を
捨てるか。この選択を迫られているわけですね。


趣味ですから、楽しくないといけない。そうじゃなければ続けられない。でも、よく
飛ぶからといって、魚が釣れるとは限らない。結局釣れなければやめちゃうわけで。
飛ばなくても釣れるルアーを投げる忍耐力を磨くか、釣れなくても楽しめる精神力を
鍛えるかしか、今のところないようです。あなたはどちらを選びます?