POP-R 60R

POP-Rといえば、ポッパーの中で最も有名なポッパーで、これを使わずしてポッパーを
語るなかれといって差し支えない傑作。様々なサイズ展開がなされているが、POP-Rは
50Rと60Rが補食される側を、P65、P70は捕食する側を演出するもので、前のふたつ
は実のところスピニング用、後ろ2つはベイト用とわけて使いたい。P70などは1ozもあ
るため、不人気も不人気で滅多にお目にかからないが、アメリカンルアーは大きくなる
ほど完成度が高くなる傾向にあるため、みつけたらば1つ確保することをオススメする。
 
POP-Rに限らず、ポッパーは、フィッシュイーターの冷静な判断力を奪うルアーであ
り、アクションで見せて食わせるルアーではない。よくトップウォーターで、後ろに
魚がぴったりとついてきているからといって、繊細なアクションでもって食わせよう
とする人がいるが、後ろにぴったりとついてきている時点でその魚は食わない。冷や
かしにきているだけで、見切られるかも?という心配は不要。とうに見切られている。


ポッパーなどでネチネチとやる釣りをよく見かけるが、基本的に時間の無駄です。
ポッパーやチャガー、ノイジーなどは、魚を寄せる力が強く、ペンシルベイトのよう
に弱った魚を演出する必要はありません(状況によりますが)。ネチネチとやれば、
派手な分、見切られたり、飽きられるのもはやいのです。魚のやる気スイッチを入れ、
5秒以内に食わせる。こういう意識の釣りが必要となります。


そのために、カラーには少々知恵を働かせたいところ。バスからみて、音はするけど
どこにいるのかわからない。逃げ惑う小魚を演出する場合、この状況がベストなので
す。つまり、わかりにくい色がよいということになります。朝夕、曇天時のボーンカ
ラーやパールカラー、日中はシルバーベリー系のカラー(フォクシーママ、シルバー
ブルー)などです。ただ、これらよりも明らかに釣れるカラーがありまして、それが
クリアーなんですね。


トップウォーターは、クリアー、ボーン、クローム(鏡のような銀色)が御三家でし
て、これはやはり、水面付近で音や波紋を立てているのに、どこにいるのかわからな
いという状況が、魚のスイッチを入れる要因になるようです。カラーに迷ったらば、
この3色から選べば間違いないでしょう。


最後に。 ポッパーを使った裏技を。P50のテールフックを外し、フロントフックに付
けます。つまり、毛のあるフックが腹にくるわけです。次にテールフックに糸を結び、
その後ろにP70を結びます。20センチほど話して、大きいポッパーと小さいポッパー
が並んでいる格好ですね。つまり、前の小さいポッパーが逃げる小魚、後ろのポッパー
が捕食しようとしている魚に見せるわけです。この裏技を行う際に重要なのは、リト
リーブの速度。水面を跳ねるくらいの早さ(回収するくらいの速さ)で巻いてやると、
ビッグベイトなどを使わなくても、ドカンと出ることがあります。ぜひお試しを。




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