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『ルアーゲーム 〜自分の力で魚を釣るということ〜』の第1回目の連載です。
第2回、第3回は後日更新予定です。 

ルアーマンとルアーを投げているだけの人のちがい

ルアーマンとルアーを投げているだけの人はちがう。一見同じにみえますが、実
はまるでちがうのです。前者はルアーでしかできない釣りを楽しむ人々で、後者
はとにかく釣りたいけれど、ルアーを投げている人です。ルアーでしかできない
釣りとはどういうものかは次の単元で説明するとして、ここではルアーを投げて
いるだけの人になっていないか?という話をしたいと思います。

「あなたはなぜ、ルアーを投げているのですか?」

こう質問すると、ルアーを投げているだけの人からまともな返答は期待できませ
ん。「カッコいいから」「エサ釣りはダサいから」「みんながそうしているから」
こんなところです。彼らがやっている釣りは、エサの代わりに竿先にルアーが結
んである釣りです。エサ釣りは魚のいるところに行って、糸を垂らして待つ釣り
なわけですね。このように書いていてエサ釣りもする私としては多少語弊を感じ
ますが、とりあえずその辺はご勘弁いただきまして、待つ釣りなわけです。魚を
相手にして、あとは魚に聞いてくれという釣り。このエサの代わりにルアーが付
いている。ルアーは放っておけば魚が釣れるエサとはちがいますから、多少は動
かしてみたりはしますが、彼らの思考はルアーゲームの思考ではないわけです。
農耕型民族の釣りと狩猟型民族の釣りというくくりもできるでしょう。日本人は
「釣れるものを竿先に結んで待つ」ことが釣りだと思っており、十年、二十年ル
アーで釣りをしている人でも、この勘違いをしたままということが割とあるので
す。これでは一生、ルアーゲームのおもしろさを味わうことはできません。エサ
より釣れないものを使うハンデ戦でもって、イライラする趣味で終わってしまい
ます。



『ルアーゲーム 〜自分の力で魚を釣るということ〜』  
【第1回】ルアーマンとルアーを投げているだけの人のちがい
【第2回】ルアーゲームは人間の証を求める釣り (5月下旬公開予定)
【第3回】トーナメンターへの誤解 (5月下旬公開予定)